二酸化塩素

塩素化酸化化合物の化学的および化学影響

著　者　W.J.Masschelein,（Belgium）［著］　丹羽 一郎［翻訳］
ISBN　　978-4-87326-764-7
◉B5判／190ページ
◉定価：22,000円（本体20,000円＋税10％）
◉2023年9月26日 発売

［読者対象］二酸化塩素の業務に従事する化学企業（製造、商社、研究所等）、中央官庁、地方自治体（保健所等）、大学の研究者・学生（薬学、歯学系等）ほか

［目　　次］
まえがき
第１章　序　　　論
第２章　取扱上での危険と毒性
第３章　研究所での確認の実験
　１．一酸化塩素
　２．二酸化塩素
　３．三酸化塩素
　４．七酸化塩素
　５．他の酸化物
　６．亜塩素酸塩
第４章　分子構造と特性
　１．一酸化塩素
　２．二酸化塩素
　３．三酸化塩素および六酸化塩素
　４．七酸化塩素
　５．亜塩素酸塩
第５章　物理的特性
　１．溶融
　２．沸騰
　３．蒸気圧
　４．可溶性
第６章　熱　分　解
第７章　光分解反応
第８章　オゾン、窒素酸化物およびフッ素との反応
　１．オゾン
　２．窒素化酸化物
　３．フッ素
第９章　無水物としての塩素酸化物
第10章　二酸化塩素と亜塩素酸塩の酸化還元反応
　１．酸化能力と酸化力
　２．不均化
　３．亜塩素酸塩による金属塩の酸化および亜塩素酸塩の
　　　　　触媒作用の不均化
　４．二酸化塩素および亜塩素酸塩による金属腐蝕と酸化
　５．錯体の形成
第11章　有機化合物との反応
　１．飽和炭化水素
　２．カーボン－カーボン二重結合との誘導
　３．酸および無水物
　４．アルコール、アルデヒドおよび脂肪族ケトン
　５．アミンの酸化
　６．フェノール、フェノール誘導体および
　　　　　チオフェノール化合物の酸化
　７．アミノ酸、プロティンおよびポリアミド
　８．炭水化物
第12章　定性分析および定量測定
　１．定性テスト
　２．定量分析反応－混合物の滴定分析
　３．塩素と二酸化塩素の混合物
　４．二酸化塩素と亜塩素酸塩の混合物
　５．二酸化塩素とオゾンの混合物
　６．二酸化塩素と塩素酸塩の混合物
　７．塩素と塩素酸塩の混合物
　８．亜塩素酸塩と塩素酸塩の混合物
　９．亜塩素酸塩と過酸化水素の混合物
　10．次亜臭素酸と次亜塩素酸との混合物
　11．塩素、二酸化塩素および亜塩素酸塩の混合物
　12．次亜塩素酸塩、亜塩素酸塩および塩素酸塩の混合物
　13．次亜塩素酸塩、亜塩素酸塩、塩素酸塩および
　　　　　過塩素酸塩の混合物
　14．比色法および分光光度測定法
　15．電気測定法
　16．ClO2およびNaClO2の分析的用法
第13章　工業的合成
　１．二酸化塩素以外の塩素化酸化物の合成
　２．二酸化塩素合成における塩素酸塩の使用
　３．塩素酸塩の酸性化による二酸化塩素の合成
　４．酸性媒体中での還元塩素酸塩によるClO2の調合
　５．SO2以外の還元剤の使用
　６．塩素酸塩の電気化学還元
　７．二酸化塩素合成における塩素酸塩および亜塩素酸塩の
　　　　　同時または連続使用
　８．亜塩素酸塩を用いての二酸化塩素の合成
　９．亜塩素酸塩と酸の反応
　10．塩素による亜塩素酸塩の酸化
　11．多面的な方法
　12．亜塩素酸ナトリウムの製造
　13．二酸化塩素の不均化による亜塩素酸の生成
　14．アマルガム（水銀と他の金属の合金）によるClO2の還元
　15．金属塩によるClO2の還元
　16．活性炭のあるところでの二酸化塩素の還元
　17．過酸化水素あるいは過ホウ酸塩によるClO2の還元
　18．他のClO2還元剤を用いることによるNaClO2の調合
　19．二酸化塩素の電気化学還元
　20．二酸化塩素および亜塩素酸ナトリウムの浄化
　21．二酸化塩素の貯蔵
　22．亜塩素酸の活性化と二酸化塩素の抑制
第14章　二酸化塩素および亜塩素酸ナトリウムの産業用用途
　１．木材用パルプの処理と漂白
　　（1）一般用
　　（2）木材パルプへの二酸化塩素の化学的効果
　　（3）木材パルプ処理における二酸化塩素の使用のための条件
　２．水処理
　　（1）原理
　　（2）飲料水
　　（3）水の消毒における二酸化塩素
　　（4）二酸化塩素との化学的酸化
　　（5）実際の処理
　３．織物の処理
　　（1）一般的
　　（2）羊毛の処理
　　（3）セルロース繊維の処理
　　（4）合成繊維の処理
　　（5）小麦粉の処理
　　（6）殺菌および消毒
　４．食料品関連の処理
　　（1）洗浄処理およびメンテナンス
　　（2）空気の気体浄化に関わる処理
　５．皮革処理並びに類似製品の処理
　　（1）コーティングまたはエナメル状表面への準備
　６．その他の多岐にわたる用途