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化学工業日報

コンビナート・リノベーション

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-カーボンニュートラルの拠点へ 挑戦を始めたコンビナート-

著者 稲葉和也/平野 創/橘川武郎 著
出版社 化学工業日報社
発行日 2023年3月20日 発売
サイズ A5判 310頁
ISBN    978-4-87326-759-3

本書の概要

 カーボンニュートラル社会の実現に向けて、コンビナートがいかなる役割を果たすべきであるのか。
 コンビナートは「リノベーション」することにより、それまでの二酸化炭素の大規模発生源や廃プラの製造源(“マイナス”の状況)から、カーボンニュートラルの拠点やケミカルリサイクルの本拠地(“プラス”の状況)へ、変身を遂げようとしています。
 コンビナートの将来あるべき姿として、デジタルトランスフォーメーション(DX)、カーボンニュートラル、ケミカルリサイクルを取り上げ、また、国および業界団体の動向として、カーボンニュートラルコンビナート(CNK)やカーボンニュートラルポート(CNP)の構築に向けた議論などを紹介します。

【目  次】


第1部 コンビナートのあゆみ(産業・地域)
 第1章 産業の概要・歴史
  1.コンビナートの概要と存在意義
  2.化学産業の概要と歴史
  3.石油精製業の概要と歴史
 第2章 コンビナートの発展史
  1.歴史研究から見たコンビナート発展史
  2.コンビナートの地域別発展史
第2部 コンビナート・リノベーション
 第3章 三つの論点
 第4章 コンビナートにデジタルトランスフォーメーション
     (DX)は必要なのか?
     -日本と世界の石化・化学会社におけるTFP
      (全要素生産性)の比較-
  1.課題と構成
  2.コブ・ダグラス型生産関数によるTFPの算出
  3.おわりに
 第5章 カーボンニュートラル
  1.カーボンニュートラルへの日本の道
  2.水素の利活用と京浜コンビナート
  3.燃料アンモニアの使用と周南コンビナート
  4.メタネーションとコンビナート
 第6章 ケミカルリサイクル
  1.ケミカルリサイクルとは
  2.エチレンセンター各社のケミカルリサイクルへ向けた
    取り組み
第3部 国および業界の動向
 第7章 カーボンニュートラルコンビナート研究会
  1.カーボンニュートラルコンビナート研究会
  2.水素政策小委員会・アンモニア等脱炭素燃料政策小委員会
 第8章 産業別のトランジション・ロードマップ
  1.カーボンニュートラルと化学産業
  2.カーボンニュートラルと石油産業
  3.カーボンニュートラルと鉄鋼業
  4.カーボンニュートラルと電力業
  5.岸田政権は原子力政策を転換したのか
  6.カーボンニュートラルとガス産業
  7.カーボンニュートラルとコンビナート
 第9章 コンビナートにおけるカーボンニュートラルポート
     (CNP)政策
  1.カーボンニュートラルポート検討会の発足
  2.港湾地域からの温室効果ガス削減
  3.鉄鋼、化学工業
  4.山口県におけるカーボンニュートラルへの取り組み
 第10章 定期修理の現状と課題
  1.定期修理の現状と課題
  2.各事業者からみた定修の現状と課題
  3.定修会議の設置とガイドラインの策定
第4部 次世代のコンビナートのあり方
 第11章 三人からのメッセージ
 第1節 稲葉和也:カーボンニュートラル・コンビナート
  1.コンビナートの事業連携
  2.「カーボンニュートラル・コンビナート」構想
  3.「オープン・コンビナート」を念頭に置いたDXの推進
  4.結論:コンビナートへの提言
 第2節 平野 創:将来のエネルギー構造とカーボン
     ニュートラル・コンビナート(CNK)の重要性
  1.将来のエネルギー構造とCNKの重要性
  2.需要創出の重要性
  3.レジリエンス面での配慮の重要性
  4.コンビナート立地産業の重要性
  5.おわりに
 第3節 橘川武郎:コンビナートが地球を救う
  1.CO2の排出源からカーボンニュートラルの拠点へ
  2.カーボンフリー火力の集積地
  3.熱源転換の拠点
  4.水素・アンモニア・合成燃料の基地
  5.CCU、ケミカルリサイクルの本拠地
  6.地球を救うコンビナートへ