筆者らは勘と経験を頼りに試行錯誤してモノつくりをしていた研究開発の現場に「作る前にシミュレーション」という開発スタイルを定着させました。競争に打ち勝つには計算化学ソフトを使いこなして開発や製造のコストを削減し、事業利益に繋げる人材が必要と筆者は説きます。
本書は量子化学計算のフリーソフト「GAMESSとFirefly」の日本語マニュアルとして、企業で材料開発あるいは生産プロセス開発に従事する研究者が必要とする多くの事例を「走る入力ファイル」の実例を挙げて解説しました。
「GAMESSとFirefly」を用い、研究開発の生産性を飛躍的に高めたい研究者にお勧め、必読の書です。
本書は量子化学計算のフリーソフト「GAMESSとFirefly」の日本語マニュアルとして、企業で材料開発あるいは生産プロセス開発に従事する研究者が必要とする多くの事例を「走る入力ファイル」の実例を挙げて解説しました。
「GAMESSとFirefly」を用い、研究開発の生産性を飛躍的に高めたい研究者にお勧め、必読の書です。
目 次
はじめに
第1章 GAMESSとFireflyの入手と実行方法
第2章 入出力ファイルの基本的な例の説明
第3章 拘束条件付きの構造最適化
第4章 原子毎に異なる基底関数を割り当てる方法
第5章 振動解析
第6章 溶媒効果の取り扱い
第7章 可視・紫外吸収スペクトルの計算
第8章 励起状態の構造最適化と発光エネルギーの計算
第9章 FireflyのRelaxed scanの使い方
第10章 反応解析
第11章 分散力補正を含めた密度汎関数法とハートリーフォック法
第12章 諸熊のエネルギー分割法
第13章 静電ポテンシャルで定義された電荷の計算
第14章 有効フラグメントポテンシャル法
第15章 結合クラスター法の使い方
第16章 EOM-CCSD法の使い方
第17章 多配置SCF(MCSCF)法の使い方
第18章 スピン軌道結合定数の計算法
第19章 再配向エネルギーの計算
第20章 分極率と屈折率・複屈折の計算
第21章 有機薄膜のイオン化ポテンシャルと電子親和力の計算
第22章 その他の計算法
付録A モル吸光係数と振動子強度との具体的な関係式
付録B 角運動量の成分とC2v既約表現との関係の物理的イメージ
索引[項目、項目(英数字先頭語)、$グループ、キーワード]