試薬の適正な管理と正しい使用のために-
2003年以来の改訂となる本書は、試薬を「知る」「作る」「使う」の3分野で構成。試薬の概要、種類、規格、表示、品質保証制度、容器、試験方法、販売、使用から廃棄までの必要な知識を網羅し、使用者から問い合わせが多かった試薬の廃棄や保管方法、有効期限などについても正しい扱いができるよう詳細に解説しています。また、「ライフサイエンス関連試薬」を新たに加え、法規制、最先端分析装置の分析法や試験法についても最新情報を収載しました。
試薬の製造業者、販売業者、流通業者のみならず、大学の研究室や一般の使用者まで「試薬の適正な管理と正しく使用する」ための役立つガイドブックです。
【目 次】
第1部 試薬を知る
第1章 試薬の概要
試薬という名称/試薬の定義/試薬の特徴/試薬業界の現状/試薬の種類
/試薬の規格/法律に基づく公定試験法と使用すべき試薬
第2章 試薬の分類
一般用途試薬/高純度試薬/特定用途試薬/標準物質・標準液
第3章 化学標準物質とトレーサビリティ
標準物質の必要性/標準物質の定義/標準物質の歴史/
標準物質の品質、トレーサビリティと種類/標準物質の現況
/標準物質の情報
第2部 試薬を作る
第4章 試薬の規格と表示
試薬規格の現状/規格の種類/試薬規格の構成/試薬ラベルへの表示
第5章 試薬の品質保証制度
JISマーク表示制度/計量法トレーサビリティ制度/ISO9000シリーズ
第6章 試薬の試験方法
純度の試験方法/不純物の試験方法/性能試験方法/物理化学特性の試験
方法
第7章 試薬の容器
容器/キャップおよびパッキング/容器への吸着と溶出/
合成樹脂製容器の耐薬品性
第8章 試薬製造業者および試薬販売業者の品質管理
試薬製造業者の品質管理/試薬販売業者の品質管理
第3部 試薬を使う
第9章 試薬使用者の注意
試薬の購入/試薬の保管管理/試薬を使用するとき
/試薬および試験用液類の廃棄
第10章 試薬の安定性(経時変化)
光/湿気(水分)/酸素(空気)/二酸化炭素/温度(熱)/風解
/揮散(揮発)
第4部 ライフサイエンス関連試薬
第11章 ライフサイエンス関連試薬
背景/生体由来試薬の分類、用途/生体由来試薬に付随する法規制等
第5部 試薬と関連法規
第12章 試薬と関連法規
化審法/労安法/毒劇法/覚せい剤取締法/消防法/水質汚濁防止法/
大気汚染防止法/廃棄物処理法/高圧ガス保安法/化管法(PRTR法)/
化学兵器禁止法/その他の法律
別表
《付表》