本書は、事故防止や安全について幅広い見識を持つ経営層・専門家の育成を目指して平成24年に開講した”知の市場”の講義内容を基に執筆されました。
改訂版にあたり、官庁・化学企業・業界団体の安全担当者を執筆陣に加え、産官学による産業安全の基本と実践する知識を体系的にまとめ、充実をはかりました。また、新たな人材育成の場である「産業安全塾」についても紹介します。
安全管理のリーダー(経営層、事業所長など)、現場責任者・実務者、また安全教育や指導に係わる専門家や行政関係者の必読書です。
※本書の使い方
○安全の基礎を学びたい ⇒ 第1章
○官公庁が取り組む安全の課題が知りたい ⇒ 第2章
○産業安全対策に必要な知識は? ⇒ 第3章
○業界団体・化学企業の産業安全施策は? ⇒ 第4章
○産業安全従事者のための教育プログラムが知りたい
⇒ 第5章、第6章
○事故事例・情報を集めたい ⇒ 第5章4項
【目 次】
●序
第1章 安全の基本
1.はじめに
2.安全とは
3.産業安全の確保
4.まとめ
第2章 化学産業における現状と安全
1.はじめに
2.化学産業と安全
3.石油産業の現状と課題
4.化学産業の現状と課題
5.高圧ガス保安行政の現状と課題
6.危険物保安行政の現状と課題
第3章 産業における安全問題の要因と背景
1.はじめに
2.産業における安全問題と要因
3.近年の産業安全問題と背景
第4章 産業安全の向上に向けて
1.はじめに
2.産業安全環境の醸成
3.産業安全に向けての産業界の取り組み
石油化学工業協会の取り組み/石油連盟の取り組み/日本化学工業協会の取り組み
4.産業安全に向けての企業の取り組み
化学プロセスの安全確保に向けた住友化学の取り組みと課題/三菱化学 鹿島事業所における安全文化醸成活動/東レグループにおける安全・防災への取り組み/東燃ゼネラルグループにおける取り組み
第5章 産業安全と社会安全のための安全教育の体系化と取り組み
1.はじめに
2.体系的な安全教育プログラムの構築
3.産業界における安全教育の取り組み
山陽人材育成講座/三井化学 技術研修センターの紹介
4.安全教育のための事故情報の活用
事故情報の体系化と活用/事故事例の学び方
第6章 産業安全塾と今後の展開
1.産業安全塾の目指すもの
2.産業安全塾の今後の展開
●索 引
編 著
田村昌三 東京大学 名誉教授
執 筆 者
田村昌三 東京大学 名誉教授(序、第1章、第2章1節、第3章1、3節、第4章1~2節、第5章1~2節、4節1項、第6章)
西出徹雄 (一財)化学研究評価機構 理事長兼専務理事
[前 一般社団法人 日本化学工業協会 専務理事]
(第2章2節)
岩永正嗣 前 経済産業省資源エネルギー庁
石油精製備蓄課長/
田淵なな 経済産業省資源エネルギー庁 石油精製備蓄課
(第2章3節)
茂木 正 経済産業省 素材産業課長(第2章4節)
矢島秀浩 (国研)新エネルギー・産業技術総合開発機構
技術戦略研究センター次長
[前 経済産業省 商務流通保安グループ
高圧ガス保安室長](第2章5節)
白石暢彦 静岡県危機管理監代理
[前 消防庁 危険物保安室長](第2章6節)
荒井保和 コスモ石油(株) 顧問(第3章2節)
岩間啓一 石油化学工業協会 技術部長
(第4章3節3.1項)
田和健次 石油連盟 技術環境安全部 参与(第4章3節3.2項)
春山 豊 (一社)日本化学工業協会 常務理事
(第4章3節3.3項)
村礒 肇 住友化学(株) レスポンシブルケア部環境・
安全担当部長(第4章4節4.1項)
梶原泰裕 元 三菱化学(株) 顧問(第4章4節4.2項)
舩曵長武 東レ(株) 生産本部 (環境、保安)
担当 常任理事(第4章4節4.3項)
渡辺 哲 東燃ゼネラル石油(株) 執行役員環境・
安全・衛生統括部長(第4章4節4.4項)
池上 正 (公社)山陽技術振興会 会長
(第5章3節3.1項)
木原敏秀 三井化学(株) 生産技術本部安全・
環境技術部技術研修センター長
(第5章3節3.2項)
半田 安 元 三井化学(株) 初代技術研修センター長
(第5章4節4.2項)