【改善から革新へ-次世代型化学工場構築の軌跡】
1990年代、生産現場の品質改善や生産性向上が停滞、その将来に危機感を覚えた技術者たちが”21世紀のあるべきモノづくり”を目指して、取り組んだ改革が「ダイセル式生産革新」。
革新には摩擦が伴う-その過程は平坦ではなかったが、”生産性向上”、”作業負担減”、”高品質化”という「ミエル」成果をあげ、ダイセル発の次世代型化学工場として、現在も多くの化学企業から注目されている。
そのとき経営トップ、中間管理職、工場現場が何を考え、どのように行動したかを知る、新しい生産現場を構築するための必読書。
1990年代、生産現場の品質改善や生産性向上が停滞、その将来に危機感を覚えた技術者たちが”21世紀のあるべきモノづくり”を目指して、取り組んだ改革が「ダイセル式生産革新」。
革新には摩擦が伴う-その過程は平坦ではなかったが、”生産性向上”、”作業負担減”、”高品質化”という「ミエル」成果をあげ、ダイセル発の次世代型化学工場として、現在も多くの化学企業から注目されている。
そのとき経営トップ、中間管理職、工場現場が何を考え、どのように行動したかを知る、新しい生産現場を構築するための必読書。
本書の内容
まえがき
第1章 生産革新の序奏~網干工場操業管理システムの導入~
◎ 小河義美氏に聞く
生産部の仕事とは/二つの特命テーマ/現場のノウハウを活用、共有化へ/生産革新への風土づくり
第2章 生産革新の取り組み
(1)小河義美氏に聞く
工場将来構想の提案/若手メンバー(8人の侍)による勉強会”Forward会”/プロダクションセンター構想プロジェクトの頓挫/次世代型化学工場構築プロジェクト(R21)開始/8人の侍、プロジェクトに臨む/プロジェクトに対する反応/「行動をカエル」-3S/生産革新を進めるためのポイント/生産革新プロジェクト開始/革新を後押し-経営トップの決断
(2)馬場孝治氏に聞く
工場将来構想ができるまで/工場基盤の強化策-生産性向上と固定費削減/工場将来構想コンペを経て-機能別運営案実行へ/R21プロジェクト始動/R21プロジェクトの完成/R21プロジェクトの反響-各社共通の課題が見えてきた/若手社員を信頼する-自主勉強会の熱意/工場をよくしたい-工場長としての取り組み/人材育成は上司の意識から/活気ある組織へ-現場をよく知る
(3)小島昭男氏に聞く
Forward会での議論(1)新事業開発について、(2)工場将来構想に一本化/基盤整備活動-もう一回現場に帰ろう/所属部門を越えて見えること/クロス・プロジェクト-工場全体を見る視点
(4)安藤隆彦氏に聞く
プロジェクトメンバーに入ったきっかけ/やるべきことがわかっていなかった/P&IDの統一化/R21推進室、発足/統合生産システム構築の苦労/優秀な人間を集める-緻密さ、発想力、忍耐力、知識、理解力/各エリアのシステム統合の勘所を押さえる/IPCに統合への課題を模索-ピンチ解析によるメリット/幅広く工場内を見る-統合生産システムと人材育成
第3章 生産革新~統合後の取り組み 全社展開、業務革新へ
◎ 小河義美氏に聞く
全体最適のための業務革新-全社ビジネスフローを見直す/業務革新室を新設/物流会社の改革-改善の果実をみんなで味わう/営業部署に求めた変化/活動を計画的に遂行/ダイセル式生産革新-同業他社への展開
あとがき
解説-ダイセル式生産革新について
1.はじめに/
2.生産革新の必要性/
3.「ダイセル方式」の切り口/
4.ダイセル方式とは/
5.「生産革新」の成果/
6.「生産革新」からの展開/
7.おわりに