現代の産業安全活動の原点-
1912年、アメリカの産業安全活動は“Safety First”のスローガンのもと、始まりました。
日本における“Safety First”はその数年後、『安全第一』(内田嘉吉)、『安全専一』(小田川全之)の二つの活動を源に拡がり、当時の「事故は本人の不注意でのみ起きる」という安全概念から脱皮した新しい安全活動とされました。
この二つの源流を辿り、「絶対安全」の発想が存在しなかった100年前にタイムトリップして先人達の知恵を学び、原点に立ち返って現在を見直すことでこれからの未来の姿がみえてきます。安全・安心の実現に向けて、事故防止、組織の健全化、生産性向上に携わる経営者、中間管理職、実務職の必読書です。
■■■■ 目 次 ■■■■
はじめに
第1章 日本のSafety Firstの夜明け
1 はじめに
2 「安全第一」活動は100年前の南米視察報告会から始まった
3 「安全専一」活動は、新任の鉱業所長のスローガンから始まった
4 日本のSafety First活動の先駆者像
第2章 「安全第一」活動から学ぶ
1 はじめに
2 Safety First 安全第一主義の導入者 - 内田嘉吉から学ぶ
3 内田嘉吉 著『安全第一』から学ぶ
4 蒲生俊文の「安全第一」活動から学ぶ
5 官営八幡製鐵所の安全第一活動から学ぶ
第3章 「安全専一」活動から学ぶ
1 はじめに
2 足尾銅山の概要
3 1911年12月時点の鉱業所を取り巻く環境
4 「安全専一」活動
5 小田川の鉱業所運営から学ぶ
第4章 これからのSafety First活動への提案
1 CSR活動の中で
2 新しいCSR活動の提案
【参考】LCB式組織の健康診断R法の活用例
附 1.安全啓発書「安全第一」を読む
【内田嘉吉 年譜】
2.保安心得書「安全専一」を読む
おわりに