今、世界規模で取り組んでいる、環境・エネルギー・廃棄物問題。
その問題を合理的に考えるためには、化学の知識、歴史を学ぶことや高い倫理観が必要であると筆者は説きます。
本書では化学的な視点から、
・基礎知識(物質を理解するための化学の法則、物質不滅の法則、燃焼、水素、CO2循環、有害物質)
・環境・エネルギー(ゴミ問題、バイオ燃料、有害物質の無害化)
・廃棄物関連(電池、プラスチック、銅の化合物)
などについて、歴史的背景を交え、身近な具体例を用いて解説。
物の質を考える視点を培うと、物の見方が異なってくるだけでなく、価値観が変わってくることに気付きます。
文科系、理科系を問わず、研究者、技術者、この分野に関心ある一般の方の必読の書です。
◎推薦のことば
本書は著者の長年の研究、経験に基づく環境・エネルギー・資源および廃棄物問題の現状と解決のための考え方を述べた書籍であり、関心ある多くの方々にぜひ一読を勧めます。
本書は著者の長年の研究、経験に基づく環境・エネルギー・資源および廃棄物問題の現状と解決のための考え方を述べた書籍であり、関心ある多くの方々にぜひ一読を勧めます。
淑徳大学 教授 北野 大
■■■■ 目 次 ■■■■
推薦の言葉/はじめに
第1章 様々な問題を考える上での化学知識
第2章 フロギストン(火素・燃素)への迷い道
第3章 水素の化学
第4章 CO2の循環-増え過ぎで地球温暖化
第5章 有害物質(不滅の元素が有害物質)
第6章 シアン化合物と有毒ガスの化学(硫化水素)
-無害化できる有害物質
第7章 都市ごみ焼却炉とエネルギー回収
第8章 バイオ燃料の現状と問題点
第9章 廃棄物処理と高圧化学
第10章 電 池
第11章 プラスチックと廃棄物
第12章 銅とその化合物(ニッケルとの分離)
第13章 環境破壊と人間の行動
おわりに/参考文献