本書は、経営戦略の立案から工業化・事業化に至るまで一貫した企業活動における研究開発活動との関わり合いが理解できるよう、①研究開発テーマの決定、実行、マネジメントの手法、②リーダーに求められる資質・能力・役割などを含む人材育成、③研究開発の推進、知的財産、成果と評価などを「現場の視点」から実践的に解説。また、経営・企業戦略をより効果的に立案するためにグローバル化に伴う欧米・日本の化学企業の変貌と動向、直面する課題や目指すべき方向についても触れています。
企業で活躍する研究者、技術者や人材育成に携わる実務者、大学生や技術系大学院生などの必読書です。
※本書の使い方
●働くことの意義や企業の本質について知りたい ⇒ 第1章
●経営戦略、技術戦略の立案の意義と策定プロセスなどを学ぶ
⇒ 第2~3章
●研究開発について
○組織や役割の位置付けは? ⇒ 第4章
○テーマの決定や実行のノウハウ ⇒ 第5章
○マネジメント手法 ⇒ 第6章
○人材育成やリーダーに求められる資質・能力 ⇒ 第7章
○研究開発の推進、知的財産、成果と評価 ⇒ 第8章
●事業(工業)化のステップと工業化のフォローアップについて
⇒ 第9~10章
●研究開発の失敗と成功事例からの教訓とは? ⇒ 第11章
●グローバル化に伴う欧米と日本の化学企業の国際競争力の変化について⇒ 第12章
●研究開発のグローバル化とは? ⇒ 第13章
【目 次】
改訂版にあたって
はじめに
第1章 序 論
第2章 経営戦略の立案・策定
第3章 技術戦略の立案・策定
第4章 企業における研究開発組織
第5章 企業における研究開発
第6章 研究開発のマネジメント
第7章 企業価値創出のための研究開発における人材育成
第8章 研究開発に係るその他の重要事項
第9章 事業化(工業化)へのステップ
第10章 工業化のフォローアップ
第11章 研究開発の失敗と成功
第12章 グローバル化に伴う欧米及び日本の化学企業の変貌と動向
第13章 研究開発のグローバル化
参考文献/索引/図表索引
◎著者略歴◎
渡加 裕三 YTテクノフロンティア 代表、工学博士(論文 大阪大学)
大阪大学工学部応用化学科、同大学院工学研究科修士課程修了
1966年ダイセル化学工業㈱[現㈱ダイセル]に入社、主に海外駐在員(ドイツ)、企画及び研究開発の仕事に従事、1993年取締役、1998年常務取締役企画開発本部長、常任監査役を経て2004年6月退職。同年7月YTテクノフロンティア(技術コンサルティング)を起業。同年7月~ 2007年12 月㈱フジシールインターナショナルの技術顧問、2013年6月より同社社外取締役に就任し現在に至る。1992 年科学技術庁長官賞を受賞。
著書:“化学産業を担う人々のための”「実践的研究開発と企業戦略」(化学工業日報社、2010年7月)の他、講演要旨集を除く学術論文11 編、総説解説など6編、共同執筆2編などがある。
大阪発明協会理事(1998~2001年)、中国精密化学品産業視察団団長(化学工業日報社主催、2000年)、日本化学事業開発協会会長(2002~2004年)、大阪国際サイエンスクラブ理事(2002~2004年)、近畿化学協会理事(2001~2004年)、同志社大学理工学部機能分子・生命科学教育改善外部委員(2005~2007年)、京都工芸繊維大学大学院非常勤講師(2008~2014年)
などを歴任。