■■■■改訂8版について■■■■
化学品の分類および表示に関する世界調和システム(GHS)は、化学品の危険有害性を世界統一の基準で分類し、その結果をラベルやSDSに記載し、その情報を可能なかぎり簡易かつ正確に伝えようとするシステムです。
今回発行する「化学品の分類および表示に関する世界調和システム(GHS)」は、2019年国連改訂8版をGHS関係省庁連絡会議が仮訳したもので、左頁に英文、右頁に和文を掲載するスタイルとなっています。
改訂8版は、
加圧下化学品に関する新しい分類判定基準、危険性情報要素、判定論理および手引き;皮膚腐食性および皮膚刺激性を評価するためのin vitro/ex vivo データおよび試験によらない方法に関する規定;特定標的臓器毒性に関する分類判定基準を明確にするためのさまざまな修正;附属書3 の第2 節 および第3 節の注意書きの改訂とさらなる合理化および編集上の改訂;注意書き「子供の手の届かないところに置くこと」を意味する注意絵表示の新しい例;附属書7 におけるセットまたはキットのラベルに対応した新しい例;粉じん爆発危険性の同定およびリスクアセスメントの必要性、防止、軽減 および危険性の情報伝達に関する手引き
といったST/SG/AC.10/30/Rev.8 文書として出されたこれらの修正を反映させたものです。
■■■■本書の内容■■■■
第1部 序
第1.1 章 GHSの目的、範囲および適用
第1.2 章 定義および略語
第1.3 章 危険有害性のある物質と混合物の分類
第1.4 章 危険有害性に関する情報の伝達:表示
第1.5 章 危険有害性に関する情報の伝達:安全データシート(SDS)
第2部 物理化学的危険性
第2.1 章 爆発物
第2.2 章 可燃性ガス
第2.3 章 エアゾールおよび加圧下化学品
第2.4 章 酸化性ガス
第2.5 章 高圧ガス
第2.6 章 引火性液体
第2.7 章 可燃性固体
第2.8 章 自己反応性物質および混合物
第2.9 章 自然発火性液体
第2.10章 自然発火性固体
第2.11章 自己発熱性物質および混合物
第2.12章 水反応可燃性物質および混合物
第2.13章 酸化性液体
第2.14章 酸化性固体
第2.15章 有機過酸化物
第2.16章 金属腐食性物質および混合物
第2.17章 鈍性化爆発物
第3部 健康に対する有害性
3.1 章 急性毒性
3.2 章 皮膚腐食性/刺激性
3.3 章 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性
3.4 章 呼吸器感作性または皮膚感作性
3.5 章 生殖細胞変異原性
3.6 章 発がん性
3.7 章 生殖毒性
3.8 章 特定標的臓器毒性ー単回ばく露
3.9 章 特定標的臓器毒性ー反復ばく露
3.10章 誤えん有害性
第4部 環境に対する有害性
4.1 章 水生環境有害性
4.2 章 オゾン層への有害性
附 属 書
附属書 1 分類および表示のまとめ表
附属書 2 (削除)
附属書 3 危険有害性情報のコード、注意書きのコードと使用法、
絵表示のコードおよび注意絵表示の例
附属書 4 安全データシート(SDS)作成指針
附属書 5 危害の可能性に基づく消費者製品の表示
附属書 6 理解度に関する試験方法
附属書 7 GHSラベル要素の配置例
附属書 8 世界調和システムにおける分類例
附属書 9 水生環境有害性に関する手引き
附属書 10 水性媒体中の金属および金属化合物の変化/溶解に関する手引き
附属書 11 分類に結びつかない他の危険有害性に関する手引き