本書はナフサや石油化学品相場の基礎と仕組み、読み方・ポイントを平易に解説。ナフサ価格の歴史を含めた日本国内マーケットの特異性や付き合い方にも触れています。ナフサ相場が奥深く、面白いマーケットであると実感でき、日頃のビジネスに役立てることができる入門書です。
化学品メーカーの実務担当者のみならず、商社の営業マンなど、石油化学製品を取り扱うすべてのビジネスマンにお勧め、必読の書です。
【目 次】
第1章 ナフサと石油化学の基礎
1.1 ナフサとは
1.2 ナフサの種類
1.3 石油産業と石油化学産業の違い
1.4 石油化学の出発点
1.5 石油化学品の価格の仕組み(日本)
1.6 国産ナフサ価格とは
1.7 石油化学品の価格の仕組み(世界)
第2章 国産ナフサ価格とナフサフォーミュラの歴史
2.1 石化黎明期
2.2 第一次ナフサ戦争
2.3 第二次ナフサ戦争
2.4 石化会社による輸入権取得
2.5 現在の国産ナフサ価格
2.6 国産ナフサスライドの誕生
2.7 ナフサスライド(コスト論)と国際市況リンク(マーケット論)との揺れ動き
2.8 ナフサフォーミュラ化
第3章 国産ナフサ価格とナフサ相場の見方
3.1 国産ナフサ価格とその決定時期
3.2 MOF価格の構成
3.3 為替の幻想
3.4 国産ナフサ予想値の蓋然性
3.5 ケーススタディ 2018年4Qの国産ナフサ価格
3.6 アジア相場の成立過程と取引スキーム
3.7 アジア相場とプラッツ社
3.8 ナフサ価格の見方
3.9 原油相場の見方
3.10 原油需給の大幅な変化
3.11 クラックスプレッド
3.12 2019年のナフサ相場
3.13 フォワードカーブ
第4章 石油化学製品の国内相場とアジア相場
4.1 ナフサフォーミュラの落とし穴
4.2 価値とは何か? ナフサフォーミュラを超えて
4.3 アジア石化製品相場を読むポイント、事例検討
第5章 未来のマーケットと石化産業
5.1 ナフサクラッカーは淘汰されるのか
5.2 栄養を与えなければ、やがて朽ちる
5.3 大量消費社会の終わり
5.4 プロフェッショナルであろう